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下白岩西一帯の地層は、白い岩石で形成されていて、その一部は露頭している。
「白岩」の地名はこれから起こっている。
ここは、古くから「下白岩の有孔虫化石」として全国的に知られていて訪れる人も多い。 |

下白岩の有孔虫化石産地 |

大型有孔虫化石 |
ここはサメの歯や貝殻片などが採集でき、その他浮遊性や底棲の有孔虫化石も多量に含まれていて、直径3〜4ミリメートルの円盤型をした原生動物の大型有孔虫化石が産することで著名である。
日本でこの大型有孔虫が繁殖したのは中新世(1600万年前後)に限られるが、伊豆半島だけには、下白岩産の1100万年前と滑川(下田市)産の500万年前との分類がなされる。 |
伊豆半島は昔、南方洋上に浮かぷ一火山島で、地殻変動によって北上し、今からおよそ100万年前に本州に衝突したとする説がある。
この化石は、それを証明するものとして、学術上貴重な資料である。
平成5年3月26日付けで静岡県天然記念物として指定を受けた。 |
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