わさびはいつから
作られているの?
本地域のわさびは、江戸時代中期に板垣勘四郎が駿河国有東木(現在の静岡市)から苗を持ち帰り、栽培が始まったという説や、
享保年間(1715〜1735)に栽培がされていたという文献が残っています。 以来250年間以上の歳月にわたり先人の絶え間ない努力によって品質・生産量とも全国有数の生産地となっています。
山間の谷間に広がるわさび田はこの間幾度もの水害によって流失を繰り返したと言われ、特に昭和33年の狩野川台風ではその大部分を流失しました。
今では美しいわさび田の姿を復興しています。
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わさび田の水と
国土保全などの効果
わさびを育てる清水は、日本百名山天城山に降り注ぐ雨が豊かな森林に貯えられ、火山堆積物の軽石地帯を地下に通り抜けるなどして涵養されたものです。
天城山は年間 3,000〜4,000 ミリが降り注ぐ多雨地帯です。 また、わさび田は多くの水を必要とすることから天然のダムの役割を果たし、下流への多量の水の流出を抑制し洪水時の土砂流出防止などの国土保全や水資源の涵養に一役買っています。
わさび田が必要とする水
10aあたり毎秒18リットル必要と言われています。
中伊豆町全体では、わさび栽培総面積は約40haですので、毎秒7.2tもの水が必要ということになります。すごい量ですね。 |
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