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わさびの話あれこれ


わさびはどんな植物なの?

わさびはアブラナ科の多年草。 清らかで豊富な水と豊かな自然環境のもとで作られ、肥料や農薬をいっさい使用せず作られる清浄野菜です。
その風味とさわやかな辛みから「刺身」や「寿司」などにつきものになっており、その清々しい緑は和食に彩りを添えます。 このわさび、実は古くから汁の実、刺身に使われその消費が拡大したと言われています。

わさびはどうやって育つの?

わさびはきれいな水の流れるわさび田でおよそ1年半かけて大きくなります。 わさびはすりわさびに使われる根茎(こんけい)と、わさび漬けなどに使われる葉柄(ようへい)に分類されます。 一般にわさびとして有名な根茎(根わさび)は言葉通り根と茎の部分に分けられます。 根は根茎の下部の一部分で、ひげ状の根を無数にわさび田に伸ばし、清冽な水を吸収しています。 残りは茎で実はこの部分が大きく伸び一人前のわさびとなるのです。 わさびのゴツゴツ感は伸びるごとに枯れ落ちた葉柄の跡なのです。


わさびを長く美味しく楽しむ方法
生わさびの清々しい辛みはおろし方がポイント。まず茎を外側から1本づつむしりとり、細かいおろし金で皮ごと茎の付け根のほうから円を 描くようにおろします。細かくおろすほどに辛みが増します。 長く鮮度を保つためには、表面の水分を拭き取りポリ袋やパックに入れて冷蔵庫の野菜貯蔵室に入れておきましょう。1ヶ月以内なら美味しく いただけます。


わさびに種類はあるの?

 一見みんな同じように見えるわさびでも種類はいっぱい。伊豆市の代表的な品種には辛みが強く甘みもあり、色,粘りはもちろん、風味に優れた「真妻(まづま)」です。 この他にも「清流」などの品種があります。 それぞれ形や風味に特徴がありますが、詳しくはわさび販売者に聞くのが良いでしょう。

わさびは健康いっぱい!

わさびの辛みの正体は揮発性のからし油。 これが鼻にツーンと抜ける独特の辛みの元で、できるだけ細かく丁寧におろすとよりたくさん精製されます。 最近はわさびが持つ効用に関する研究が進められ、このからし油を中心にその強い殺菌力やO157など食中毒を防ぐ働きが多く認められています。 また、ビタミンCやカルシウムが多く含まれています。
わさびの効能
抗菌・抗カビ作用 食中毒を引き起こす最近の増殖を抑えます。
抗虫効果 魚介類に寄生する寄生虫を抑えます。
抗ガン効果 実験で一部ガン転移細胞の抑制に効果が証明されました。
血栓予防効果 血液中の血小板の凝集を抑制し血栓の予防効果が期待されています。



わさびはいつから
    作られているの?

 本地域のわさびは、江戸時代中期に板垣勘四郎が駿河国有東木(現在の静岡市)から苗を持ち帰り、栽培が始まったという説や、 享保年間(1715〜1735)に栽培がされていたという文献が残っています。 以来250年間以上の歳月にわたり先人の絶え間ない努力によって品質・生産量とも全国有数の生産地となっています。 山間の谷間に広がるわさび田はこの間幾度もの水害によって流失を繰り返したと言われ、特に昭和33年の狩野川台風ではその大部分を流失しました。 今では美しいわさび田の姿を復興しています。

わさび田の水と
    国土保全などの効果

わさびを育てる清水は、日本百名山天城山に降り注ぐ雨が豊かな森林に貯えられ、火山堆積物の軽石地帯を地下に通り抜けるなどして涵養されたものです。 天城山は年間 3,000〜4,000 ミリが降り注ぐ多雨地帯です。 また、わさび田は多くの水を必要とすることから天然のダムの役割を果たし、下流への多量の水の流出を抑制し洪水時の土砂流出防止などの国土保全や水資源の涵養に一役買っています。


わさび田が必要とする水
10aあたり毎秒18リットル必要と言われています。
中伊豆町全体では、わさび栽培総面積は約40haですので、毎秒7.2tもの水が必要ということになります。すごい量ですね。


わさび田の構造は?

見た目には砂や小石が敷き詰められたように見えるわさび田も、地下から複雑な構造で積み上げられています。 この構造は「畳石式」と言われ、地盤を深く掘り下げ大きな石から小さな石に順に敷き詰めていき表面に砂をのせる方法で作られています。 わさびの根元に見られる植石,パイプ筒には、わさびに濁り水がつくことによる根腐れを防止するために表流水とわさびを遮断する役割を果たしています。 美しいわさび田をつくるわさびの花と "はんの木"毎年2・3月にわさび田を白く可憐な花が彩ります。 この花は三杯酢などの加工食品に使われる他、近年花としての出荷も行われています。 また日陰木として植えられている"はんの木" は、水に強く春から秋には葉を茂らせ直射日光に弱いわさびを守ります。 わさびの花やはんの木は、四季折々のわさび田の風景を演出してくれます。

わさび田周辺の自然の仲間たち

山間に囲まれたわさび田は周囲の豊かな森林と一体になった自然の宝庫。 わさび田周辺に流れる川にはアマゴやカジカなどの魚達がみられ、カジカガエルや沢ガニなどもたくさんいます。 特に水のきれいな官引(すげひき)川の上流を中心に希少なハコネサンショウウオを見ることもできます。
また、夏に見られるホタルの幼虫のエサとなるカワニナなどの貝類も豊富に存在します。 (きれいな水質を示す水棲昆虫(カワムシ)も多く見られますが、わさびを食べる害虫でもあります。
昆虫ではモンシロチョウに似たスジグロシロチョウがわさび田周辺を飛びまわっています。 このチョウの幼虫はわさびの葉を食べて育ちます。水際にはヒガシカワトンボなどのカワトンボが多く見かることができます。
水のきれいな渓流を好むカワセミ、ヤマセミ(町の鳥)やミソサザイ、セキレイなど多くの鳥たちもわさび田周辺でさえずります。 わさび田周辺は森が開けていて、バードウォッチングには最適です。


わさびを使った料理

 いつもは「刺身」や「寿司」のお供として人気のわさびも、意外な調理法でおいしいご飯やおかず、お菓子に変身。みなさんも挑戦してはいかがでしょう。

削り節ご飯 あつあつのご飯の上にわさびをすりおろして削り節と混ぜ、海苔をちらし、醤油をお好みでたらしていただきます。
わさびの葉の天ぷら 葉はそのままで、茎は3cm位に切り、衣をつけて揚げます。
わさび焼酎 まず焼酎の水割りを作ります。わさびをすりおろし、水割りにいれかき混ぜていただきます。
わさびチャーハン 茎をかるく湯がき、5ミリ位の間隔で切っておきます。ご飯を炒めその中にチリメンジャコを入れて混ぜ合わせ、少々の塩と醤油で味付けます。最後に湯がいた茎を混ぜ軽く炒めて出来上がりです。
わさび葉クッキー バター、砂糖、卵、小麦粉でクッキー生地を練り上げます。オーブンで乾燥したわさびの葉を生地に入れ混ぜ、オーブンで焼き上げます。

バリエーション豊富な
    わさびの加工食品たち

 生わさび以外にも、わさびを使ったおいしい加工食品がいっぱい食卓に彩りを添えます。 おなじみのわさび漬けはもちろん、茎の三杯漬やわさびみそ,わさびアイスなどバラエティーに富んだ食品が勢揃い。


本場のわさびの郷で作られたこれらは、わさび販売店や土産物店はもちろん通信販売も可能です。


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